……。
……。
今日は。
……。
死郎です。
……。
33000カウントは……shuuさんで……した。
太郎兄貴は、何かキャンペーンを行おうと、必死に頭を悩ませていたようですが、
兄貴が思いついたのは、街に出て無関係の通行人を三十三人惨殺するという、
……ありきたりのイベントでした。
兄貴達は手分けすることにして、太郎兄貴が斧を、次郎兄貴が日本刀を、
……三郎兄貴がチェーンソーを持ち、
一人が十一人ずつ殺すことになっていました。
私は生き返ったばかりでローテンションだったので、兄貴達の後についていき、
それぞれの殺した人数を……チェックする役目となりました。
兄貴達はそれぞれの得物を持って、街で大暴れを始めました。
人々はパニックに陥っていました。
逃げ惑う人々を、兄貴達は雄叫びを上げながら次々と惨殺……ククク……
惨殺……していきました。
初めのうちは冷静に人数を数えながら惨殺……フフフ……
惨殺……していた兄貴達ですが、
次第に血に狂い出し……正気を失っていき……あ、元々ですか。
それならいいんですが。
日本刀で軽快に殺し続けていた次郎兄貴が、予定の十一人を超えても殺戮……クク……
……殺戮をやめようとしなかったのが、悪夢の始まりでした。
私は、夢中で殺し捲っている兄貴達に、慌ててそれを指摘しました。
でもその時には既に次郎兄貴は、十四人も殺してしまっていたのです。
三十三人に合わせるためには、他の二人が計三人分我慢しなければなりません。
その時点で太郎兄貴が八人殺し、三郎兄貴が六人殺していました。
太郎兄貴が三郎兄貴に、お前は八人で我慢しろと言いました。
三郎兄貴は嫌だと言いました。どちらも殺しが好きなので譲りません。
押し問答になっているうちに、その隙を突いて次郎兄貴が更にもう一人殺してしまいました。
太郎兄貴が次郎兄貴に、やめろこの馬鹿野郎と怒鳴りました。
しかし今度は三郎兄貴が、回転するチェーンソーをなんと、太郎兄貴の後頭部に叩きつけたのです。
太郎兄貴は血と骨と脳の欠片を撒き散らして……フフ……
撒き散らして……絶命しました。
やった俺の天下だ、と、三郎兄貴は叫びました。
しかしその宣言を、次郎兄貴が許す筈もありませんでした。
そして、次郎兄貴と三郎兄貴は、通行人をそっちのけで殺し合いを始めたのです。
私は、止めようとしましたが……ククク……本当に……
止めようとしたのですが……二人は私の言うことになど耳を貸さず、
次郎兄貴の日本刀が三郎兄貴の胸を貫き、
三郎兄貴のチェーンソーが次郎兄貴の首を切り裂いて……フフフ……
切り裂いて……とうとう、兄貴達は皆……死んでしまい……ざまあみ……
いや、とても悲しい結果となってしまったのです。
しかし、私達兄弟の事情など、33000カウントを取られたshuuさんには、
何の関係もありません。
兄弟も含めて、太郎兄貴が殺したのは八人、次郎兄貴が殺したのは十六人、
三郎兄貴が八人となります。
合計すれば三十二人となり、丁度一人足りません。
ですから、この記念すべきキャンペーンのために、
私自身が、最後の……三十三人目となるつもりです。
さようなら皆さん、私達のことなど悲しまないで下さい。
……どうして皆さんは、そんなにニヤニヤされているのですか。
いや……別にいいんですが。
それと、shuuさんおめで