2008年6月

 

*** 2008.6.31 ***

そういえば『ジョジョ』でもそうだったし『オメガトライブ』でもそうだったのだが、

近未来から百数十年後の未来まで描くのに生活様式や道具が現代と丸っきり同じなのはなんだかなあという気がしていた。

未来を書くにはその辺の小道具をしっかり考えたいところだ。

しかしもう一つの方法がある。

未来を書かないことだ。

 

*** 2008.6.30 ***

という訳で新しい自転車をどうすべきか考えている。

小径車を買って毎回自分の部屋に入れてしまうかとも思ったが、

毎回十キロ以上のものを持って階段を上るのは辛そうだ。

防犯対策のしっかりした普通の自転車はと2ちゃんねるを漁ってみると、

国産はブリヂストンとパナソニックが大手らしい。

パナソニックは北京オリンピック問題があるので今回はスルーすることにしてブリヂストンだ。

サイトのカタログを確認すると、『実用車』という業務用頑丈長持ちのタイプを発見。

なんか三十年くらい使えるとかでムムッと私の欲望が刺激されたのだが、

意外にこの手の実用車は盗まれて転売される心配もあるらしく、

更に特徴がないので自分のものだったかの特定も難しいようだ。

防犯に有効なロックも紹介されていたが、それでも完璧ではないらしい。

ということで、ひとまず小径車を買ってみるかなあと。

一万円台でそこそこ良いものもあるようだが、折角室内に保護するのなら少し高いのでもいいか。

というか二万円台の奴がブリヂストンにあるのでこれを狙いつつある。

でもどうせすぐ面倒臭くなって自転車置き場に放置するんだろうなあ。

ならばやっぱり安い方がいいか、などと人生は難しいです。

ちなみにブリヂストンには乗り回しているだけで自然にタイヤに空気が入るタイプもあって感心しました。

文明は進歩している!

 

*** 2008.6.29 ***

最近ちょくちょくビールを飲んでしまうのだが、

何かきっかけがあるとあっさりタガが緩んでしまうんだよなあ。

オヤツを出来るだけ買わないようにと気をつけた結果がビールに向かってしまったのか。

さて、コンビニに行くけど今日はビールやめとくかなあ、と出たところ自転車がありませんでした。

あれっ。何処かに乗っていったまま忘れてきたのか。昨日と一昨日は車使ったよな。何処に置き忘れてきたのだろう。

というか盗まれました。

いやこれは何かの間違いだ。まだ新しかったのに。どうして奴らはボロボロの時に盗まないで新品を盗みやがるのだってそれは当たり前か。

み、見なかったことにしよう。しかしこれは見なかったでは済まされないな。エアギターというものはあるがエア自転車というものはない。ない自転車に乗ってるふりは難しい。

てなことを考えたりしましたがやっぱり盗まれたようです。

盗難を想定して7980円のを買ったけど、実際に盗まれると悔しい。

次は一万円以下の折り畳み自転車を買って屋内に仕舞うかなあ……。

 

*** 2008.6.28 ***

他人の不幸を笑いのネタにする、或いは近くに不幸な他人がいるのに自分の都合で笑っているのは不謹慎だと言われることになるのだが、

しかし世の不条理を笑い飛ばすのは笑いの一つの形だと思うし、そもそも不幸はそこら中に溢れている。

ならばどのようにすれば不謹慎ではないのだろうか。

面と向かって笑うのがいけないのなら陰で笑っていればいいのか、それともほとぼりが醒めるのを待つべきなのか。

しかしそういう方が卑劣ではないのか。

ならば結局人類は笑ってはいけない生き物なのではないか。

とか考えるとややこしいので自分のセンスでやっていくしかないなあ。

 

*** 2008.6.26 ***

全ての偉大さは、これが夢かも知れないという疑惑によって打ち消される。

 

*** 2008.6.25 ***

苦しみ中。

 

*** 2008.6.23 ***

次世代人類覇権争奪戦漫画『オメガトライブ キングダム』は早送りで終わってしまったなあ。

一旦打ち出した洗脳能力を、物語の展開が安易になるため引っ込めてから破綻の影を感じ始め、

それぞれの新人類の集団活動・生活・繁殖の様子を具体的に提示せず大規模なうねりを見せぬことに芯の細さを感じ、

やっぱり全体としては破綻していると言わざるを得ないのだが、

所々のアイデアは輝いていたと思う。

絶体絶命の場面で進化の象徴・ウイルスの権化が主人公に勧める行動が「空手チョップ」だというところでグッと来たものでした。

返す返すも残念です。これが小学館の編集に振り回された結果ならば作者も忸怩たるものが……あれっ、もう新連載の予告ですか。

まあ、人生色々ですよね。

 

*** 2008.6.22 ***

また名古屋に行ってきました。

味噌カツと天むすとエビフライとコーチンを食べてきました。

これでもう大丈夫ですね。

ところで伊右衛門ってお茶がありますが、

あれってイエローモンキー(略してイエモン)が宣伝すべきではないのかなあ。

ステージでも飲み、観客も飲むのだ。

いや、名古屋とは全然関係ないです。

ついでにスピード社の水着について思ったのだが、

あれって装着まで何十分もかかって締めつけもきついということは、

コルセットになってしまっているのではないのかなあ。

泳ぎやすいような体型に無理矢理変形させているのでは。

そうであれば水掻きを装着する行為と大差ないのでは。

もしコルセットによる肉体の変形が許されるのなら、今後は手術で指の間に水掻きを張ったり骨を抜いたり筋肉を切ったり張ったり人工鰓を組み込む改造手術も流行ってくるのだろうな。

そうまでして速く泳ぎたいという水泳選手の皆さんには頭が下がります。

オリンピックも大変なことになってしまいました。

名古屋とは全然関係ないですが。

 

*** 2008.6.20 ***

私の運転中に出くわして、同僚からファンベルトが緩んでるような音がすると指摘されたため、

今日ガソリンスタンドで給油ついでにエンジンルームの点検をしてもらった。

自分でボンネットを開けて、結局のところ特に問題はなかったのだが、

なんか機械の上に鶏の骨のようなものが一本載っていた。

何なんだ、これは。どうしてこんなものがエンジンルームに。

と疑問に思ったのだが見なかったことにしてボンネットを閉じた。

今日も平和だ!

 

*** 2008.6.19 ***

人生は色々ある。

色々な人生の人を見てきたが、私の人生もまあそんなもんだろうなと、この世界に収まりをつけようしているのかも知れない。

しかしやはり生まれてしまったからには究極を目指すべきではないか、と我に返ったところだ。

ということでひとまず原稿用紙五枚で千年残る作品を考えてみよう。

 

*** 2008.6.18 ***

そういえば宮崎勤が死刑執行されましたな。

同じ日に執行された二人は存在が霞んでしまって気の毒……というか気の毒って何なんだ。

秋葉原の事件があったのでちょいと釘を刺しておこうということかな、と思うが、

それ以上のことは特に思いません。

他人の命を軽く見る人間は、

自身の命も軽く見られて当然、というくらいでしょうか。

しかし想像力のない人も多いので、罪がばれて死刑になる重みなんてあまり考えないんだろうなあ。

 

*** 2008.6.15 ***

親戚から500ccビール二十四缶セットが届いてしまい、

大変なことになりそうです。

 

*** 2008.6.14 ***

ビールでドンヨリしたところにコーヒーで目を覚ますというのは馬鹿なことをやっているなあと思った。

いや、今日は飲んでないですよ。

というのは置いといて『インディ・ジョーンズ』の新作を観てきました。

これぞ娯楽という製作者の意図通り、客の期待通りの作品で、展開やオチはまあいつも通りといえばいつも通りなんですが、

派手なアクションや仕掛けなどは私自身の視野狭窄を治すのに少し役に立ったような気がします。

ちなみに第一作のヒロインがそのまま登場してきたのにはビックリしました。

悪役の女大佐がスタッフロールでケイト・ブランシェットだったと知ってまたビックリしました。

 

*** 2008.6.11 ***

マスコミがオタクだ格差社会だと叫んでるとそうじゃねえだろと反発し、

マスコミが今度はただの自分勝手だと叫んでるとそれだけで片づけるなよと反発し、

結局私はただの天邪鬼なのかなあと思った。

 

*** 2008.6.9 ***

秋葉原の通り魔十数人殺傷事件について、もやもやと考えることはあるのだけれど、

特に新しいことでもないです。

私も二十代の頃までは通り魔をやって百人以上殺す場面を夢想していたなあとか、

でもそれをしたいと思わなくなったのはどうしてなんだろうなあとか、

『MONSTER』の元殺し屋のように、他人の飲むコーヒーの味を考えるようになってしまったからなのだろうかとか、

そもそも体力もなくなって二人ほど刺したら息切れして倒れるのではなかろうかとか、

逃げ惑う子羊を追いかけてちっぽけな自分が特別な存在になった気がしたのだろうなとか、

人は格差社会とかオタクとかとにかく分かりやすい理由を求めがちで、

自分の主張したいことに適合するいかにもな事例があれば嬉々として利用するよなあとか思いました。

ちなみに刃物類の規制強化をしようという話も出たみたいだが、

これについてはなんだかなあという気がしてしまう。

別にサバイバルナイフでなくても牛刀や包丁や鉈、アイスピック、金属バットなどなど簡単に手に入る訳で、

凶器の入手を防ぐというのはそもそも無理がある。

ならば頻繁に職務質問をかけて携帯を防ぐのかというと、

本気で殺るつもりの人間はその時に凶器を持って出発する訳で、出発から実行までに職務質問をかけられる可能性は非常に低いし本気の人間ならそんなリスクを屁とも思わないから抑止力にもならない。

逆に、警察による刃物狩りによって無防備なオタク達が歩行者天国に溢れ返り、絶好の狩場となってしまった訳だ。

ちょっと想像したのだ。

基本的にオタク達は刃物が好きで携帯し、いざとなったら殺ったるぜみたいなことを吹聴しても実際に行動を起こす可能性は非常に低いものだ。

警察による刃物狩りがなくて現場の何人かがナイフを持っていれば、

この男の殺戮を途中で防ぐことが出来たのでは……まあ、まず不可能でしょうけれどそんなことも思ってしまった訳です。

建前だけで益々羊狩りを助長することにならぬよう祈ります。

 

*** 2008.6.8 ***

百八十枚以上書いても全体像が見えず、不安は一向に解消されません。

それでも書いていくしかないです。

 

*** 2008.6.7 ***

風味が損なわれようがそもそも味覚が上等でない私は、相変わらずインスタントコーヒーの紙蓋部分を扇状に切り抜いて使っているのだが、

置いた状態ではラベルに正面を向かせ、左手で掴んで右手で蓋を開け、マグカップに注ぐ行為を最適化すべく、

瓶を握る向きを計算して最善の角度で切った筈が何故か、うまく中身を零すためには持ち替えないといけなくなっている。

前の瓶は同じ角度で丁度良かったと思うのだが、一体何が起こったのだろうか。

待てよ、メーカーによって瓶のネジ溝の長さが違っていて、瓶の回る角度が違うのでは……って、回すのは蓋であって瓶ではないのだからおかしい。

また世界がずれたのだろうかと悩んでおります。

 

*** 2008.6.4 ***

ヤバい。今回の表紙の台詞は最高傑作かも知れない。

と独りで悦に入っていましたがそれはさて置き、

長かった歯科治療もやっと終わりました。

びっくりしたのは処置を受けている間、妙に顎が震える時があることで、

無理に顎を開けているせいなのか、緊張のためか、震えることを自覚して益々暗示にかかって悪化するのか、

それとも単に突っ込まれた吸引器が震動していただけなのか分かりませんでした。

人生は謎ばかりです。

 

*** 2008.6.3 ***

自分が世界からずれているなあと思う。

でもどうしようもないのでそんなずれた自分として生きていくしかないのだろう。

或いはずれが自覚できているのだから案外まともだという考え方も出来る訳だ。

つまり私はまともだ!

 

2008年5月

 

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